川風便り

キスリングの灯ーその13-

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さて、本制作に入ります。
少々時間が無くなってきたので急がないと。

まずは土台のガラスをカットして、

さらに細かくカットして棚板に並べます。
そこで気が付いたことがあります。試作の時は棚板一段に三組のホルダーべースを並べましたが、ちょっと工夫すると4組並べることができました。

左が試作の時、右が本制作です。
ひと窯4段重ねますから、12枚→16枚となって、予定より4枚多く焼けるようになりました。

土台の上に重ねるガラスを用意して、

ガラスを重ね終わると、棚板の真ん中にスペースが空いていることに気が付き、今回の仕事には関係のない”箸置き”を並べることにしました。

さあ、棚板が4段埋まったところで焼成です。

今回のブログのように、僕の制作方法を事細かに説明したことはこれまでに何度かありますが、その節約姿勢に驚かれた方から「結構セコイんですね」と言われたことがあります。その通りです。結構どころか徹底して”セコイ”んです。材料と時間をできる限り節約する努力を惜しみません。
考えたり、イメージを膨らませ練り上げたりすることが好きです。それが楽しくてこの仕事をするようになりました。一日は24時間、限られた時間内で効率的に制作することにより生まれる余裕を、考えること、イメージの世界で遊ぶことに回すことができます。

―続く

 

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