16日間のヨーロッパ研修の旅を終えて戻ってまいりました。
その旅程を、かいつまんでご報告します。
第2日目(10月19日)から :
現地時間16:00にウィーン到着。
ホテルにチェックイン後、すぐ町へ出て”ホイリゲ”へ。
”ホイリゲ”とは、本来は「今年の」という意味でワインの新酒を指す言葉ですが、新酒を飲ませる居酒屋のことをそう呼ぶようになったそうです。
世界的にも高い水準にあるオーストリアの白ワインと、オーストリア料理の数々をテーブルに並べ、アコーデオンの生演奏を聞きながら贅沢な最初の夜を過ごしました。
第3日目(10月20日) :
ホテルのすぐ裏手にあるベルヴェデーレ宮殿へ。
宮殿内にある「19・20世紀絵画館」には、”ユーゲント・シュティール”の代表的な作品が多数展示され、中でも”ウィーン分離派”と、その初代会長を務めたグスタフ・クリムトの作品は圧巻です。
彼らが結成時に掲げた「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」というスローガンは、今でも通用する言葉です。
クリムトの「接吻」は、以前にステンドグラスとしての複製を作ってますから興味深々、実物の前からしばらく離れることができませんでした。
→ 「美しき汚れ」 2009年7月
実物はすばらしい・・・、ただすばらしいとしか言いようがありません。
正に人類の宝だと思います。
写真撮影ができないのが残念でした。
中世から現代までの美術工芸品が様式ごとに紹介されていました。
地下には古いステンドグラスが多数展示されていて、間近で見ることができます。
ウィーンは、ハプスブルク王朝時代に様々な国から腕利きの料理人が多数流入したと言われており、その多彩さとレベルの高さには定評があります。
”シュニッツェル”は、ミラノ風カツレツがルーツのようです。
皿からはみでるほど大きいシュニッツェル。
3枚を9人で分けて食べました。
夜は、ホーフブルク王宮内で開催されるコンサートを予約しておきました。
”音楽の都ウィーン”を訪れながらコンサートへ行かないわけにはいかんでしょう~ということで、時差ぼけの目をこすりつつ会場へ。
観光客相手の陳腐な演奏会じゃなきゃいいんだがなあ~と一抹の不安を抱えながら・・・。
しかしオーケストラは、指揮者を含め、かなりの水準の音楽家が揃っていることは誰の耳にも明らかで、シュトラウスとモーツアルトの曲を声楽を交えて実に楽しく聞かせてくれました。
最後はアンコールとスタンディングオベーション、短いながらも充実したウィーン滞在の夜を飾るにふさわしい熱気だったと思います。
翌日は、空路を使いドイツを飛び越えて、一気にスイスのチューリッヒへ。
ー続くー