第10日目(10月27日) :
ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)へ。
この施設の名前は、現代芸術の擁護者でもあり計画を発案したジョルジュ・ポンピドゥー大統領にちなんでいます。あらゆる形態の現代芸術のための拠点をパリ中心部に設けようとの意図でした。
1971年の国際設計コンテストで選出されたレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの前衛的な設計案は世界中に衝撃を与え、その後も激しい論争が続いたほどでした。レンゾ・ピアノ、当時34歳の華々しい世界デビュー作です。
その後レンゾ・ピアノは、超高層ビルなど次々と大事業を手がけ、1994年には関西国際空港の旅客ターミナルビルの設計をまかされました。
ちょうど僕がフランスの田舎からパリへ出てきた1976年に建物はほぼ完成していました。
その近くにあった下宿から学校へと通うバスから毎日この建築現場をながめていましたが、完成後もまだ工事中と思っていました。
そう思われても仕方のない奇抜な外観です。
内部には国立の映画館や図書館など複数の施設がありますが、お目当ては4~6階にある近代美術館です。
鑑賞するというよりは、”体感するアート”の数々が僕たちを楽しませてくれました。
娘の写真が多くなってしまうのは致し方ないところ、お許しを。
以前の研修旅行でも何度か訪れている場所ですか、そのときお連れしたある年配の女性には「わけのわからないものばかり。時間の無駄でした」と言われてしまいました。
娘は「この美術館サイコー!また来たい」と言ってましたが。
建物同様、ここに展示されているアートに関しても賛否両論分かれるみたいです。
ポンピドゥーの後は、ピカソ美術館の裏手にある「BREIZH cafe」にて昼食。
東京の神楽坂にあるガレットの店「LE BRETAGNE(ル・ブルターニュ)」のパリ支店です。
ガレット(仏: galette)とはブルターニュ地方の郷土料理でして、そば粉でできたクレープのようなものです。
シードル(りんご発泡酒)と共に食するのが定番です。
チュイルリー宮庭園の長く美しい散歩道を通ってオランジュリー美術館へ。
(実はメトロの駅をひとつ間違えて、長く歩かせてしまいました)
オランジュリー美術館はモネの睡蓮の絵で有名ですが、またしても撮影禁止。
4年前にはOKだったのに。
色々問題があるのはわかりますが、やたらに撮影禁止が増えているのは残念です。
ー続くー