雑記帳

面白い仕事ーその6-

2017年10月28日
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10数年前にニセコに移住し、ワイナリーの設立を目指して地道にブドウ畑を拡張していた本間夫妻。努力のかいあって、昨年正式にワイナリーを開設致しました。予定よりもずっと早くワイナリーを開設できたのは、ニセコが3年前に「ワイン特区」に認定されたからに他なりませんが、それとても本間夫妻がニセコ町と協力しながら国と掛け合った結果です。

さてそこで、僕のところに面白い仕事が舞い込んできました。ニセコワイナリーのロゴマークと看板、そして新しいエチケット(ラベル)のデザインです。ワイナリーができる前のエチケットのデザインを2012年~14年にしましたが、そのときの銘柄は「Yotei」でした。

参照→「面白い仕事ーその3-」2012年「面白い仕事ーその4-」2014年

その時はまだ、本間さんの畑で収穫したブドウを、他所のワイナリーに持ち込んで醸造してもらっていました。しかし昨年、自前の醸造設備を揃え、そこから初めての自主生産ワインをリリースすることになった今年、エチケットを変更し、新たにロゴマークと看板を製作することになりました。

僕が最初に取り掛かったのは、ロゴマークのデザインです。ロゴマークは、ただデザイン的にセンスが良いとか、面白い、新しい、目立つというだけでは充分ではありません。何より大事なのはそれを使用する会社の社風、あるいは注文者の人格を反映しているかということです。

締め切りが迫ったある夜、工房のデザインテーブルにひとり向かいながら、目を閉じて夢想する。僕の脳裏には、ニセコの本間さんの畑で、何度か作業をお手伝いした時の記憶が生々しく蘇りました。苗木の植え付け、葉の剪定、実の収穫・・・様々な場面のイメージを集約して絞り込むと、鮮やかな緑色に輝く一枚のブドウの葉の形が残りました。”そうだ、葉っぱで行こう”と決定するのにさほど時間はかかりませんでしたが、そこから完成までにはかなりの時間を要しました。一番心配だったのは、ありきたりのデザインになること。葉っぱをモチーフにするなんて誰でも考え付きそうなことです。ちょっと油断すると、東京オリンピックのエンブレム問題同様、どこかで見たようなデザインになってしまいそうでした。
でも葉っぱしかない、これが一番ふさわしいモチーフだと信じて格闘すること一ヶ月、何とか満足のいく形にたどり着きました。念のため、似たようなデザインがないかどうかネットで検索してみましたが、見つかりませんでした。取り立てて変わったところもないけれど、まあまあのオリジナリティーではないかと自負しています。太陽の輝きと新鮮な空気、健全さと爽やかさを感じ取っていただければ充分です。

文字はすべて手描きのオリジナルです。テーマカラーはグラスグリーンですが、幅広く緑色ならOK. 白黒でも使用します。

―続く

 

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