数年に一度くらいのことですが、ボザール工房に「ステンドグラスの作家になりたい」という人が訪ねてきます。 その方々の年齢は中学生から定年後までの幅があり、性別も経歴も様々です。しかし、必ずと言っていいほどある共通の質問を発せられます。 それは... もっと見る
台湾の地震被害の様子が連日メディアで報道されています。そんな中で頻繁に目にするのは倒壊し多くの犠牲者を出したビルの様子ですが、20年前の建築時に手を抜いた事実が明るみに出ました。 建築においては”見えない所が大事”なのは周知のことですが、見... もっと見る
齢を取ったら物忘れが激しくなります。 「いやしかし、それは努力次第である程度克服できることでしょう」と周囲に吹聴していたのは5年前、「忘れてないふりならできそうだ」と密かに思い始めたのが3年前、昨年は「忘れて何が悪い!」と、ついに開き直って... もっと見る
今年のロッテ”洋酒チョコレート”シリーズ新作は、「ストロベリーブランデー」です。近所のスーパーには定番の「ラミー」と「バッカス」 しかなかったもので、今年は新作がないのかなと思っていたら、教室の生徒さんが別のスーパーで見つけて持ってきてくれ... もっと見る
今日から5日間、年に一度のボザール工房教室展を開催します。4年前のことになりますが、会場に最適のギャラリーが江別市内にできたので、それ以来ステンドグラスの作品展に使わさせてもらうようになりました。 教室展は3回目ですが、”何事も3度目には飽... もっと見る
13日夜に起きたパリ同時多発テロ事件は、いまだ終焉の兆しが見えません。それどころかフランス空軍の報復爆撃によって、事はよりいっそう拡大しているように見えます。 そもそもテロリストはなぜパリを標的にしたのか?ISの目的は何か?新聞やネット上で... もっと見る
ステンドグラスの耐久性に関しては、正しい方法で作ったなら100年はもつということを歴史が証明しています。100年というのは鉛の寿命ですから、100年毎に新しいケイムで組みなおせば、数千年はもつでしょう。ガラスは地球上にある物質の中で最も経年... もっと見る
ガラスのカットは、人それぞれやり方があるでしょう。人によって身長も手の大きさも力の強さも違うのですから当然のことです。 しかしながら、パテの詰め方に関してはただ一つの方法、前回説明した方法しかないと思います。かなりの独断と思われそうですけれ... もっと見る
ステンドグラス制作の最後の工程は”パテづめ”です。軽視されがちな作業ですが、作品の強度や耐久性を大きく左右する大切な工程です。 パテとは、基本的には石灰を油で練ったもので、隙間を埋めたり素材を固定したり、古代から現代まで世界中で使用されてき... もっと見る
日本の古くからあるステンドグラス工房では、”面はんだ”という方法によってはんだ付けをしているところが多いようです。これはケイムの接合部分だけでなく、表面すべてにはんだをまぶすというやり方です。見かけがきれいだからとか、その方が固く丈夫になる... もっと見る
あらゆる製作物の技法には一連の流れというものがあって、各工程の間には密接な繋がりがあります。ステンドグラスの組み立てからはんだ付け、パテづめまでは、それぞれが互いを支えあう一連の作業であり、出来上がったステンドグラスの強度と耐久性に大きく関... もっと見る
巷では、旭化成建材の手抜き工事偽装問題が大きな注目を集めていますね。昔から建築業界では「一番手を抜けるのは基礎工事」なんてことが言われてましたが、建物が出来上がってしまえば全く見えない部分ですから、それも当然でしょうか。しかし見えないからこ... もっと見る
2年前にステンドグラスを納めましたY邸から新たな注文がありまして、この夏に制作、しかし取り付けは先週となりました。作品の制作から取り付けまで随分間があいたことには、ちょっとした理由があります。 実はその作品はステンドグラスではなく、また僕の... もっと見る
フランスでステンドグラスの勉強を始めたばかりのころ、つまり30数年前の話ですが、夏休みの2ヶ月間をイタリア旅行に費やしました。”イタリアの建築と美術を学ぶ”というのが旅のメインテーマでしたが、いくつかあったサブテーマの筆頭は、”ガラス窓の源... もっと見る
2010年の正月を過ぎたある日、芙美さんから突然電話がありました。 「去年の暮れに日本に帰って来ちゃったのよ。神楽坂でギャラリーを開こうと思うんだけど、手伝ってくれる?」とのこと、それから約4か月後に「フランス画廊」をオープンさせ、僕が栄え... もっと見る