雑記帳

今週20日、現場の取り付けに行ってきました。 ステンドグラスの仕事は、作品を制作して終わりというのではなく、計画していた場所に納めてやっと終わったということができます。一種の環境芸術ですから、設置までを含めて作品と考えるべきと思います。 し... もっと見る

エッチングガラスを取り付けるパーティション裏側にある三角柱の吹き抜け空間は、4階がその底辺で中庭となっています。 昨年の現場下見の折、設計の方々と中庭に出て、「ここに何か欲しいね」という言葉を聞きながら、僕がその場で思いついたのは龍安寺の石... もっと見る

6階のカラーテーマは「さわやかな風と緑の色」です。 2種類の緑色と青緑色で構成しました。                                                                            ... もっと見る

6階部分はまだ作業に手間取っており、先に8階部分が完成しました。 8階のテーマカラーは「清々しい空と光り輝く空の色」です。 青ガラスを4枚と青緑ガラス1枚で構成します。                                    ... もっと見る

フッ酸によるガラスエッチングの作業は、気温の影響を強く受けます。 温度が低いと薬品の反応が遅くなるという直接的な影響もありますが、氷点下になると蛇口が凍結して破損したり、ガラスに貼ったビニールシートが断裂するなどして、作業を中断することも多... もっと見る

今回の仕事は、元々パーティションの一部にステンドグラスをという依頼でしたが、様々な状況を考慮し、フッ酸エッチングで加工した被せガラスを単板で用いるという提案をしました。 5階から8階まで各階5枚のエッチングガラスをデザイン加工します。 合計... もっと見る

前回のブログで「デザインを考えるときの主な要件」というのを3つ挙げましたが、もしコンピューターの世界に例えるなら、それらはいずれもハードウェアの部分にあたります。物理的でメカニックなハードの部分はもちろん重要ですが、それにもましてソフトウェ... もっと見る

昨年の3月に初めてお問い合わせをいただいた仕事ですが、その後電話やメールでの打ち合わせを重ね、10月になって現場の下見に行ってきました。 本州の公立病院で、かなり大きな建物です。 (地名は、一部の関係者にご迷惑をかけるおそれがあるため、しば... もっと見る

僕の父親は、元々高校の教師をしていましたが、どういう事情からか僕が生まれるより前にタイル職人に転職しました。その後左官タイル業として独立し、さらに大工とコンクリート製品製造を加えて総合建築会社となったのは僕が小学生高学年の頃だと思います。 ... もっと見る

我が家は現在、学校通りに面した住宅街の一画にありますが、8年前までは人里離れた農村地帯の一軒家に暮らしていました。 その頃の話です。 暑い夏の夜遅く、ビールを飲みながら茶の間でテレビを見ていると、天井の角で「ザザッ」という大きな音がしました... もっと見る

しばれてます

僕のブログを定期的に読んでくださっている人は数十人ほどと思いますが、その方々の大半は内地にお住まいです。まだ北海道を一度も訪れたことがないという方もいらっしゃるでしょう。 北海道は日本各地からの移住者が集まったが故に、その共通語として標準語... もっと見る

10日前に取り付けた現場を今年最後の作品と紹介しましたが、間違いでした。 建物に納める現場仕事としては確かに最後の作品でしたが、その後展覧会作品の注文品が完成しましたので、そちらが本当の今年最後の作品になります。              ... もっと見る

 第15日目(11月1日) : いよいよ帰国の日、この回で旅行報告もやっと終了します。 今回お世話になったホテルは、ほぼパリの中心に位置し、交通の便が非常に良いところでした。 最寄のメトロ駅は”madeleine(マドレーヌ)”でしたが、最... もっと見る

パイの物語

昨日の衆院選挙は、事前の予測どおり自民党、公明党の圧勝でした。 ではこれから何がどう変わるのかということについて、最もわかりやすいのは”パイの話”です。 ここにパイがひとつあって、お腹の空いている人が10人いるとしたら、争ってそれを奪い合い... もっと見る

最後の作品

歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが先週5日亡くなられました。 僕より若い57歳でした。 6月に食道がんの手術を受け、7月に長野県で「天日坊」に飛び入り出演したのが最後の舞台となったそうです。 こういうニュースを聞くたびに思うのは、自分だって半年後... もっと見る