雑記帳

美しき汚れ

もう3年も前のことになってしまうのですが、クリムトの有名な絵「接吻」(1907~1908)をステンドグラスにしてほしいという注文がありまして、それがつい一週間前にやっと完成しました。                             ... もっと見る

昨年のブログに、”タンポポ”の語感が良いという話を書きました。 どこが良いかというと、”ポポ”の発音が黄色を感じさせるところが良いのです。 人によって違うでしょうけど、僕はそう感じます。 ht... もっと見る

魚の絵

5月のある朝のことです。 暖かい春の日が差し込む工房の一室で、僕は壁に貼ったカレンダーをぼんやりと眺めていました。 近頃どうも絵がうまく描けないのは何故か? とくに魚の絵が描けない。 絵はイメージで描くものだ。 写真を見ながら上手に描き写し... もっと見る

15年前、札幌から今の土地に工房を移したとき、元は酒屋だった古い建物の入り口横に1畳ほどの小さな庭がありました。 そこには1本の大きなライラックの木が窮屈そうに立っていて、移転してきた直後、ちょうど今くらいの時期に、赤紫色の花をいっせいに咲... もっと見る

江差の繁次郎

北海道にも桜前線がやってきて、暖かい日が続いています。 気持も何とはなしに浮き浮きとしてはいるのですが、僕の周りからは相も変わらず暗い話が聞こえてきます。 会社の倒産や、借金が原因の離婚、リストラに進学断念、過労で入院など、国政に携わる人々... もっと見る

昨日午後2時より1時間ほど、「トドまってはいけない展」の会場の片隅で、来場者との交流の時間を持ちました。 僕が出品しているガラスカッターについて話すつもりでしたが、それだけでは間が持ちそうにないので、ガラスカットの実演をしながら話をすること... もっと見る

ものを集めるのが苦手です。 子供の頃から今まで、何かの収集をして長続きしたことがありません。 但し、集めようとしたわけではないのに集まってしまったものはいくつかあります。 僕の、そんな自然収集物のひとつがガラスカッターです。 主にフランスや... もっと見る

”組織や会社やお金でなくて、ものというか道具というか、そういうものに熱心になれる人。それが、わたしにはわかりやすくて、なにか感じたの” ジンときました。 池澤夏樹氏の1991年の著作「タマリンドの木」の中で、ヒロイン修子が恋人になったばかり... もっと見る

ケータイ風景

僕の仕事は、見かけはアートですが実態はほとんど建築業です。 建物の窓に作品を取り付けるのですから、当然と言えば当然のこと。しかしそれだけでなく予算や納期その他建築業界の様々な習慣に同調しながら仕事を進めなければいけないという点においても、や... もっと見る

貝の火

「PEACE]展が終了しました。 今回の作品群を制作することになった成り行きは前述しましたが、結構まとまりのない話で困惑した方もおられたのではないかと思います。 実は、同時に記述するとさらに混j乱しそうだったもので仕方なく省いた話がもうひと... もっと見る

近頃の日本人の脳天気ぶりに怒っている人たちが、思いのほかたくさんいることを最近知りました。 例えば昨年来メディアで騒がれている田母神前空幕長は、自身を「面白い人、良い人なんです」と言ってますが、彼が出演したテレビ番組を見ていて、その温和そう... もっと見る

今月初め、長女の高校卒業式がありました。 僕は出席しませんでしたが、式の後教室などで長女が撮った写真を見せてもらうと、どの写真もすべて,女子も男子も先生までもがピースサインで写っています。卒業式だからというわけではありません。普段からそうな... もっと見る

先々週、千歳空港から羽田に着いて横浜までバスで移動しながら気がついたのは、マスクをしている人がやたらに多いことです。3人に1人、いや2人に1人くらい、近頃流行の立体マスクをしていました。こちらでもインフルエンザが流行ってるんだな~、それとも... もっと見る

2月17日から22日までの6日間、横浜市石川町のアートギャラリーアスレにて作品展を開催しました。 昨年の3月にも同じ場所で展覧会を開きましたが、そのときの反省点のひとつは展示作品の構成が少々堅苦しかったこと。真面目に仕事はしているけれど明る... もっと見る

昨年末のテレビニュース、お節料理も夕方までにつくり終わり茶の間でソファーに寝転がって見ていたら、日比谷公園の「年越し派遣村」の様子が映し出されました。僕の知人にも、務めていた北海道の会社が倒産し本州へ出稼ぎに行った人間が何人もいます。あの人... もっと見る