雑記帳

光と陰

雀のチュンチュンさえずる声で、もうすぐ朝が来ることを知ります。 それから恐ろしいほどに長い時間が過ぎて、家族の誰かが静かに立ち上がり、そっとカーテンを開けます。 何故か僕は起きていることを知られたくなくて、天井の羽目板を凝視したまま布団の中... もっと見る

境目に立つ

今週は仕事で東京へ出張、神楽坂あたりを俳諧しました。 最寄の駅はJR飯田橋駅ですが、駅ビルのセントラルプラザには大きなステンドグラスがあります。 フランスから帰国したばかりの僕が初めて手がけた大型のステンドグラスでした。 但しデザインは造形... もっと見る

ブログのタイトルに「やる気・・・」を使い始めてから、これで4回目。 最初から予定していたわけではなくて、自分のやる気のなさを意識するあまり、「やる気」という言葉から抜け出せなくなっていたみたいです。 内容も一貫してなくて、何が言いたいの?っ... もっと見る

さていよいよ実際の腐食作業に入ります。 前日の夕食は高カロリー食(すき焼きでした)にして、工房に泊まり、朝の7時にコークスストーブに点火します。 腐食室のある1階が暖まるまで2時間ほどかかります。その間2階で朝食をとり、1時間ほど別の仕事を... もっと見る

すっかり春めいた北海道でしたが、また雪が積もって冬に逆戻り。 工房の向かいの空き地の白樺林が雪に映えます。 ハルが逝って以来、空き地に入るのは初めてのことです。 遠くにハルと仲良しだった犬が散歩している姿が見え隠れし、ハルが目の敵にして追い... もっと見る

3週間ほど前から不眠に陥っています。 元々睡眠時間は短い方で、2時に寝て6時半に起きるのがベストなんですが、最近は3時になっても4時になっても眠気が来ない日々が続いています。 強いアルコールをひっかけて無理やり寝たりもするけれど、我が家の生... もっと見る

昨年の夏、工房の裏を流れる千歳川で三女に釣りを教えたところ、すっかりはまってしまい、仕事そっちのけで何度も通うはめになりました。 「続・魚の絵」   https://st-glass.jp/blog/note/9630.html 秋も終わる... もっと見る

ハルが逝く

昨日の朝10時頃、教室にやって来た生徒さん2人と僕の3人に看取られて、ハルが静かに逝きました。 ハルは、ゴールデンレトリーバーのメスで、13年と6ヶ月間我が家の一員として暮らしました。 工房と自宅の間を、僕の車の助手席に乗って行ったり来たり... もっと見る

大雪の日

昨日、僕の住む江別市とその近郊では大雪が降りました。 降雪量にすると、一晩で80㎝くらいになったのではないでしょうか。 前日から工房近くの広い駐車場に避難させていた僕の車(タウンエースノア)は、翌日朝にはご覧の通り、掘り出して道路まで出るの... もっと見る

正月のおせち料理で、毎年欠かさず自分で作るのが黒豆の煮物です。 中くらいの鍋いっぱいに作って、毎日少しずつつまんでいると、一週間くらいでなくなってしまいます。今年ももちろん作りました。 僕は元来無類の豆好きで、食卓には冬でも枝豆、仕事場には... もっと見る

子供の頃はただ楽しみだったはずのクリスマスが、いつの日からか不愉快な気分が混じり始め、近年では苦笑いにも似た複雑な心境でその日を迎えるようになりました。自分が大人になったせいばかりでなく、世の中が変わってしまったのだと思います。 元来クリス... もっと見る

ふたつの翼

あなたがもし子供達に向かって、これから大人になるために何が最も大切か、ふたつ挙げるとしたら何と言いますか? ”知恵と勇気”というのもあるでしょうし、”思いやりと正義感”とか、”向上心と努力”なんていうのもいいですね。 しかしオーストリアの教... もっと見る

ほとんど毎週のTSUTAYA通い、先週は古い映画を1本借りてきました。 ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の「静かなる男」~The Quiet Man~(1952年公開)です。 1979年の秋、パリの国立映画館で一度見た作品です。 ... もっと見る

153匹の魚

「ステンドグラスの仕事をしていて、1番嬉しいときは何ですか?」と聞かれることがあります。 「そりゃあ、お金をもらうときでしょ」と最近は答えていますが、もちろんこれは半分冗談で(半分は本当)、真面目に答えるなら「取り付けのとき」と言います。 ... もっと見る

さてTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の最終話ですが、華々しい戦闘やどんでん返しもなく、主人公碇シンジの独白のような心理描写が延々と続き、大きな盛り上がりもないまま終わってしまうというものでした。多くのファンが期待を裏切られたと感じたとし... もっと見る