雑記帳

理事長からの提案の中に、羽ばたく鳥を3羽入れて欲しいという具体的な要望がありました。 最初に僕が提出した原画には鳥の羽が一枚一枚描かれており、翼を具象的に表現するつもりでしたが、途中で考えを改めました。 鳥は、ただの鳥ではありません。 巣立... もっと見る

3月11日の大震災のとき手がけていた仕事は、2週間ほど遅れはしたものの、4月中頃に無事取付けを終えました。  関連する記事は →「言葉もなく」                                             取付け場... もっと見る

再び神楽坂に戻ると、文房具店の「相馬屋」があります。 原稿用紙は相馬屋でなければという文士は大勢いたようですが、石川啄木もその一人でした。 啄木は、1912年1月30日、なけなしの金を持って「夕飯が済んでから、私は非常な冒険を犯すような心で... もっと見る

昨年の1月、20年来パリに住んでいた松谷芙美さんから突然の電話がありました。 「パリを引き払ってきちゃった。今、カグラザカに住んでるのよ」 帰国するかもという話は前から聞いていたので、さほど驚きはしませんでしたが、ちょっと引っかかったのがそ... もっと見る

最終日の午前中は、横浜市立大学へ。 しかし、ここでちょっとしたハプニングが・・・。 ステンドグラスの前は、柔らかな光に包まれる憩いの空間であった筈なのに、今ではご覧の通り、左右にロッカーが陣取り、真ん中に大きな鉢植えが鎮座していました。 右... もっと見る

3日目は、平山健雄氏に横浜市内を案内していただきました。 平山氏は、パリの工芸学校で1年先輩(年齢はもっと上)でしたが、ステンドグラスに関してはもちろん、プライベートなことでもお世話になっています。例えば食べ物に全く無関心だった僕が、人並み... もっと見る

朝一番で大宮駅へ。 駅舎正面には、ルードヴィッヒ・シャフラットの大作「光と水と生命」が設置されています。 しかし現在は工事中で、全貌を目にすることはできませんでした。 シャフラット氏がこの作品の設置のため来日した折、お会いして話をする機会を... もっと見る

北海道に暮らしていると、ステンドグラスを目にする機会がほとんどありません。 特に昭和初期や大正時代の古いステンドグラスとなると、片手で数えられるほどの少なさです。 昨年見学した小樽の「和光荘」はその希少な一例でした。 ボザール工房主催の海外... もっと見る

赤と金

ガラスの世界で一般に金赤(きんあか)と呼ばれる色があります。 印刷業界などで呼称される金赤とは少し違います。 英語で言うとゴールドピンク、つまり赤というよりは桃色に近いのです。 こんな色です。 ドイツのランバーツというガラスメーカーの板を2... もっと見る

昨日、パキスタンに潜伏中だったオサマ・ビンラディンが米国の特殊部隊によって、側近や息子達3名と共に殺害されたとの報道がありました。 「正義が行われた」と誇らしげにコメントするオバマ大統領、お祭り騒ぎで歓声をあげる一般国民たちの様子がテレビの... もっと見る

黒い雨

昨夜、女優の田中好子さんが亡くなりました。 北海道はシトシト雨が降る暗い夜でしたから、ニュースを聞いてすぐに彼女が主演した映画「黒い雨」を連想しました。 「黒い雨」は、1989年に公開された今村昌平監督の映画で、原作は井伏鱒二、音楽は武満徹... もっと見る

宇宙には果てがあるのだろうか? 星の数に限りはあるのだろうか? 誰もが一度は囚われるこの疑問に一応の答えを見出したのはアインシュタインでした。 つまり「宇宙には限りがあるが果てはない」としたアインシュタイン宇宙論です。 別の言い方をするなら... もっと見る

日本政府が原子力発電所の建設を推進してきた主な理由は三つです。 一つはエネルギーの安定供給。 石油資源の枯渇や価格の高騰などに影響されないようにエネルギーの自給率を上げようというわけです。しかし燃料のウラン調達は100%外国に依存しており、... もっと見る

 「東京に原発を!」(1981年刊)という物騒な題名の本があります。 著者の広瀬隆氏はその中で、「原子力発電所が本当に安全というならば、長大な送電線建設コストのかかる地方ではなく、電力の大消費地である首都圏に建設してはどうか」と指摘していま... もっと見る

福島原発の放射能漏れ報道を見ていて気になるのは、”基準値”と”ただちに”という言葉です。 ”基準値を超える放射能が検出されたが、ただちに健康に被害があるわけではない”という具合です。 放射能の害というのは、10年20年経って、あるいは子や孫... もっと見る