年に一度か二度のボザール工房見学会です。 先日は取り付けたばかりの市立札幌病院ステンドグラスを見学し、JR桑園駅~札幌駅~ 札幌地下街ポールタウンの各ステンドグラスを見まして、それからランチへ。(桑園駅と札幌駅のステンドグラスは僕の作品では... もっと見る
作品取り付け後、建築全体の検査があり引渡しがあります。 その翌日(昨日ですが)、関係者一同をお誘いしてステンドグラスの見学会を催しました。 作品の設置場所は、市立札幌病院の2階増築部分です。 札幌病院は、北海道で... もっと見る
先日、久しぶりに映画館で映画を見ました。 ジブリの「思い出のマーニー」です。原作は、イギリスの児童文学作家ジョーン・G・ロビンソン(女性)が1967年に刊行した作品( 原題:When Marnie Was There)ですが、ジブリが舞台を... もっと見る
一昨日、ステンドグラスを設置してきました。 と言っても、実際の設置作業をしてくれたのはガラス屋さんです。 以前にも書きましたが(夢見る現場ーその9-”取付け”)、僕は制作が終わった途端に脱力し、取り付け作業に対する意欲はほとんどなくなるもの... もっと見る
ステンドグラスのガラス加工は、絵を描くのと同じことですから、すべて僕ひとりの手によって行います。しかし組み立ての工程に入ると、他の人にも手伝ってもらうことができます。 楽をしようというだけではありません。大きなパネルをひっくり返すときに、ひ... もっと見る
反射光を利用する素材としては、金箔の他にラスター彩ガラスとハーフミラーとダイクロガラスを使用しています。 ラスター彩とは、9世紀以降のイスラム陶器によく見られる金属的光沢のことですが、ガラス器にも応用され、比較的最近ステンドグ... もっと見る
ようやくガラス加工の最後の工程に到達しました。 金箔貼りです。 金箔は、ステンドグラスの裏から光が透過するだけでなく、正面からも光が当るような状況で大きな効果を発揮します。 今回の設置場所は、5枚からなるステンドグラス作品の両側に窓があり、... もっと見る
エマイユ絵付けが終わりまして、次はシルヴァーステインを使います。 仏語のジョーヌ・ダルジャン( jaune d’argent)を直訳して銀黄色と呼ぶこともあります。名前の通り、銀がガラスと化学反応を起こして黄色を発色させる絵の具... もっと見る
大分以前から、描きたい、描かなければ!と思っていながら、なかなか描けなかったのは、”タンポポの種”です。 タンポポ自体は何度も描いており講習会の課題にもしていますから、僕より先に生徒が”種”描きに挑戦していますが、結果は僕の予想... もっと見る
グリザイユ絵付けの次はエマイユ絵付けです。 ”エマイユ(仏語; émail)”とは、ガラスの粉に金属酸化物を混ぜたもので、所定の温度で焼くと発色します。要は陶芸の釉薬のようなものです。茶一色のグリザイユとは違い、赤や緑、黄色など多彩な色が揃... もっと見る
ステンドグラスの絵付けには様々な技法がありますが、基本となるのはグリザイユ絵付けです。グリザイユというステンドグラス特有の絵の具をガラスに付着させ高温で焼き付けます。 グリザイユで顔や文字を描くことにより何らかの意味を伝えることもできますが... もっと見る
東京の美術予備校で油絵の勉強をしていたころ、”グリザイユ技法”というやり方を習いました。それは灰色か茶色の絵の具一色で絵を描くという技法でしたが、目に見えるものを色彩に惑わされず明暗でとらえるという訓練であり、実際に油絵の下絵描きに応用でき... もっと見る
一昨年来、僕の周りの必需品が次々と使用不能になっています。 まず工房のストーブと電子レンジ、それから家の洗濯機と炊飯器、僕のケータイと腕時計、その後車にパソコン、カメラ、自転車と続いています。原因は様々ですが、なにせ必需品ですから、新調しな... もっと見る
大きなパーツで一番最後に残ったのは”空”の部分です。 原画段階では抽象表現にする考えでしたが、具象寄りの表現にすることに変更しました。 まずは雲の明暗を分解して平面構成をします。 時は夕刻、沈みかかった太陽の最後の光が、雲の縁... もっと見る
エッチングの大きな部分は終わりに近づいています。 より難しいものを後ですることに決めていました。つまり抽象表現の部分です。 花や鳥や魚は、具象的であればあるほど実物のイメージに迫る努力をすればよいので、作業内容はほぼ自動的に決定されています... もっと見る