高梨君からの電話は「いやあ~、悪い悪い、字を間違ったよ」というものでした。「えっ!?」一瞬にして凍りつく。「エノテカの文字はさあ~、kじゃなくてcだったんだよ」つまり”enoteka”じゃなくて”enoteca”だということでした。 「あほ... もっと見る

金箔を保護するため、透明ガラスのカヴァーをつけました。さらにそれを固定するためにコパー(銅)テープで巻いて、コパーにハンダをまぶします。 銅は湿気に弱く錆びますが、ハンダの錆びは進行が極度に遅いため、結果長持ちするということになります。 こ... もっと見る

金箔をステンドグラスに使うのは、あまり一般的なことではありませんが、僕は1991年に札幌地下街ポールタウンに設置した作品「夏の星座~アンドロメダ」に初めて使用して以来、何度か使用してきています。いずれも”反射”という特殊な効果を期待できる設... もっと見る

エマイユ焼成後の炉を開けるときは、期待と不安で少々緊張します。陶芸ならば、思いもよらぬ”景色”が現れて素晴らしいものができた、なんてこともあるようですが、ステンドグラス絵付けにそれはありません。思いもよらぬ焼成結果は即失敗を意味しており、そ... もっと見る

グリザイユ絵付けの所定の温度650度まで達するのに、僕の電気炉では約2時間かかり、その後”徐冷”という工程が必要です。字の通り、”徐々に冷ます”のですが、それに約20時間を費やします。つまり今日の夕方炉入れをしたなら、取り出すのは明日のほぼ... もっと見る

グリザイユによる線描きが終わったら、ガラスを焼成します。 使用するのは、ボザール工房を立ち上げて以来30数年間、共に働いてきた電気炉です。 かなりくたびれています。何度か故障し、3年前にはついに手放そうとしたこともありましたが、結局は修理し... もっと見る

エッチングが終わったら絵付けの作業です。 ”ステンドグラスの絵付け”というとガラスに着色する作業と思われがちですが、基本的にステンドグラス用のガラスには最初から色が着いています。そのためつまりステンドグラス制作者は、工場で作られた色ガラスの... もっと見る

ここまで現在進行形で話を進めてきましたが、実を言うと前回までの作業は7月の初めに終わっています。さてこれからエッチングの実作業というときに、ちょっとした不都合が起きて作業は延期となりました。 その不都合とは、北海道の記録的な暑さです。実に1... もっと見る

ガラスの表側に貼った白色粘着シートを、原画から写し取った線の通りにカットします。カットに使うのは極普通のカッターナイフです。TVなどで紹介される様々な分野の一流職人たちが、特注の道具を手にして「これでなければならない」なんて言ってるのを目に... もっと見る

粘着シートを貼ってエッチングの準備が整い、さあこれから原画を写し取ろうか、というところでタイミングよく高梨君から連絡がありました。「原画の下にある文字”Taverna”を”enoteka”に変えたいのだけど、まだ大丈... もっと見る

これからエッチングの準備をします。 ”etching(エッチング)”というと銅版画と思う方も多いことでしょうけれど、酸で腐食する技術全般に使われる言葉です。フランス語で”gravure(グラヴュール)”と呼ばれ、ガラス工芸の世界ではむしろこ... もっと見る

ステンドグラス用の色ガラスは、基本的にはガラス本体のすべてに色が着いています。つまり、茶色いビール瓶を割っても、その破片がすべて茶色いのと同じようにです。ガラスの色数は、アンティックガラスで数百種類、その他のガラスを合わせると2千種類ほどあ... もっと見る

神川県早川にオープンしたばかりのイタリア料理店「Elefante Giallo」の入口ドアに取り付けられる”ガラス絵”は、わずか15cm角の大きさですが、ステンドグラス絵付け技法のすべてを注ぎ込んだ作品になりそうです。 ではこれからその制作... もっと見る

ちょっと変わった仕事を引き受けました。と言っても制作技法としては、ステンドグラスの絵付け技法ですべて対応できますから、絵付けの説明をするためには良い教材になりそうです。 ということで、この仕事の制作過程一部始終を数回に分けて書き記すことにし... もっと見る

雑記帳

”作る”と”創る”

2週間ほど前のことですが、北海道札幌平岡高等学校の学校祭へ行ってきました。学校祭のメインイベントのひとつであるステンドグラスコンクールの審査です。1年生から3年生まで各学年6クラス、合計18クラスの中から、金銀銅賞と特別賞を選びます。 僕が... もっと見る